旧野﨑家住宅

製塩業で財を成した野﨑家の住宅

江戸時代に製塩業で財を成した野﨑武左衛門の住宅です。これまでに見学した民家の中では面積においてもその造りにおいても、大変豪華なカテゴリーに入ると思います。敷地面積は、約3000坪とのことです。9つの座敷が連続した主屋は圧巻で、水琴窟からは現在でも、美しい音を聞くことができます。

庭は枯山水で、3つの茶室が配置されています。見学コースの最後には、5棟連なる蔵の前を歩くように設定されていて、そのうちの2棟が展示室になっています。最初の展示室では当時の調度品や衣装などが展示されています。いずれも驚くほど保存状態がよく、そのままでも使用できそうな雰囲気です。2つ目の展示室では、製塩の歴史を学ぶことができるようになっています。海外からコレクションとして取り寄せた大型の岩塩(例えば以下の写真)も展示されています。野﨑家塩業歴史館として指定博物館にもなっていて、日本の製塩業の歴史を学ぶこともできます。ビデオを見ると製塩の方法がどのように変化してきたかがよくわかります。

児島駅(岡山県)からは少し離れていて、徒歩では20分強かかるかもしれません。少し雨が降っていたので、今回はバスを途中まで利用して、そこから歩きました。ジーンズストリートの近くです。児島は電車で四国にわたるときに通過する場所ですが、通過するだけでなく一旦電車から降りてみてもいいかもしれません。倉敷とバスでもつながっています。