熊野本宮大社参り

サンチャゴ・デ・コンポステラへの旅のあと、急に熊野の本宮大社参りをしたいという衝動に駆られて、和歌山に行きました。前回は2011年ですから約15年ぶりです。この間にバスの本数が増えていたように感じました。本宮のあたりも外国からの観光客であふれかえっていて、お店の数も増えていました。お参りのあとに座ってお茶を飲んだりお食事をしたりする場所もできていて、以前よりもずいぶん過ごしやすくなっています。本宮大社の景観等はそのままに維持されていますので、良い方向への変化だと思います。

お店を見ているとホタテ貝のお札などがあるので、サンチャゴ・デ・コンポステラのシンボルであるホタテ貝がここにも伝わっているのかしら、と思っていたところ、何と田辺市とサンチャゴ・デ・コンポステラが観光交流協定を結んでいたことに気づきました。二つの町で巡礼の旅を終えるとゴールドのホタテ貝をもらえるのところです。私はどちらも交通機関を使いましたので、残念ながらもらうことができませんでした。100キロぐらいは歩かないといけないようです。

熊野本宮大社を訪れた際は、ぜひ大斎原にも足を運んでください。水害で現在の位置に移動するまでは、大斎原に本宮大社が位置していたとのことです。今は平らな空間に小さな祭壇があるだけになっていますが、鳥居をくぐると清浄な空気が流れているように感じました。(2025年)