大ゴッホ展(2025年、神戸市博物館)

神戸市博物館は歴史的建造物をそのまま博物館にしたことで、展覧会が3階から始まって、一度廊下に出たあとにまた2階から入りなおすユニークな構造です。慣れてくると、解放感があってセンスがよい博物館だと感じます。

ただ今回の大ゴッホ展(「大」がついた人気の展覧会)は大変な人混みで、一度目は入口であきらめて帰りました。二度目はインターネットでチケットを購入し、万全を期して臨みました。たしかに人気の展覧会だけあって、良い作品をたくさん集めてきていると感じました。「夜のカフェテラス」ほか数点は、写真撮影も大丈夫です。ただ、これを最前列で見るためには、列に並ぶ必要があります。

万博以来、美術館や博物館もネット予約制になる傾向があり、ふらりと立ち寄ることができないところが増えてきたと感じます。一方で、以前なら会場に入っても作品に近寄ることができない場面があったなかで、今回は人気の展覧会であっても、ある程度作品を近くで見ることができたことは確かでした。この問題を解決するのはなかなか難しい問題だと感じます。

ショップのスペースにも列に並ばなければ入ることができませんでした。これは博物館では今回が初めてでした。せっかく並んで入ったのだから何か買わなければ、という衝動にかられてしまいました。買いたい物があってよかったです。

ショップに入るために並んだおかげで、これまで気づかなかった情報コーナーを見つけました。ここはほとんど人がおらず、静かな空間でした。今回はあまり時間がありませんでしたが、ゆっくり過ごすことができそうな場所です。(2025年)