炎天下の奈良 — 石神神社、奈良国立博物館
石神神社のニワトリ
石神神宮のニワトリです。40年ほど前に奉納され、自然に増減を繰り返しながら、現在30羽ほどがいるとのことです。地図にも「ニワトリ」の記載があるほどで、石神神宮を特徴付ける存在となっているようです。
石神神宮自体も大変古い時代からの神社で、石神神宮の公式ホームページのご由緒ページでは、「総称して石上大神(いそのかみのおおかみ)と仰がれる御祭神は、第10代崇神天皇7年に現地、石上布留(ふる)の高庭(たかにわ)に祀られました」となっています。ほとんど歴史の始まりの時期にまでさかのぼるいきおいです。
炎天下でしたので、天理駅から石上神宮へはタクシーで行きました。バスの本数はあまり多くありません。歩けば40分といったところです。しかし、帰りは歩いてみると、それほど遠いという感じでもなかったです。平たい土地を歩くので、ハイキングのような気持ちでゆっくりと歩いてみてもよいでしょう。(2016年)
金峯山寺の金剛力士像
奈良国立博物館で展示中の金剛力士像です。吉野山の金峯山寺の仁王門が修復中ということで、奈良の博物館で全身の姿を見ることができます。こうしてみると、足がかなり大きく作られているという印象ですが、上の方が遠近法の効果で小さく見えているのかもしれません。手はがっしりとしていますが、指は太くて短めという印象です。制作は1338年から翌年にかけてとのことです。
金峯山寺でも見たことがありますが、全身をしみじみ観察するという感じではなかったので、新鮮でした。修復は令和10年頃まで続くとのことですので、もうしばらくはこのような形で見ることができそうです。写真撮影が許可されています。
炎天下で、奈良市内の気温は特に高く、近鉄奈良駅から国立博物館までの比較的短い距離でも、歩くのがつらく感じられました。なだらかな上り坂がこたえます。シカも木陰で群れをなして休んでいるものが多かったです。
今回は、午前中に奈良県生駒郡三郷町の龍田大社に出かけた後だったこともあり、時間的にも体力的にも仏像館を見るだけで十分と判断しました。見学のあとで地下フロアに立ち寄ってみたところ、地獄草子のワークショップが開催されていて、ほっと一息つくことができました。いつも展示点数の多さに圧倒される博物館です。(2023年)
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