写本の再利用
装丁も含めて、中世写本をそのままの形で維持・保存しようという考え方は大変新しい考え方です。中世写本がその素材や作成過程も含めて大変高価であったことは当初からのことですが、実際には、その写本も不要になると、あるいは何らかの理由で、切り刻まれて他の写本の装丁の材料にされたり、きれいに着色された絵の部分だけがテキストから物理的に切り離されたりすることがしばしば起こりました。
Newsweekの”Refugee Princess’s Lost Book of Psalms Believed Found After Centuries”は、Anglo-Saxon Englandに掲載された、最近発見された11世紀の写本の断片が発見についての論文を紹介するものです。Thijs Porck氏による21の断片を発見の報告について記されています。