規範文法家 — Lindley Murray

Lindley Murray

規範文法家の一人としてよく知られているLindley Murrayについての研究を概観するのには、Tieken-Boon van Ostade (1996)がお勧めです。Lindley Murrayの文法がどれほど版を重ねて、どれほど世界中で広く読まれたのかに始まり、その後、どのように研究されてきたのか、さらにどのような研究が今後なされるべきか、について詳しく述べられています。

先行研究に言及する形で議論が進みますので、必然的に、どのような研究がこれまでなされてきたかについてもある程度把握することができるようになっています。

Murrayの文法の日本での受容についても触れられています。Reibelの研究に言及しながら、Charlotte BronteがMurrayの文法を所有していたこと、少なくともCharlotte Bronteの友人であるMary TaylorがMurrayの文法に言及していることなども紹介されています。

参照文献
Tieken-Boon van Ostade, Ingrid. 1996. “Lindley Murray and the Concept of Plagiarism”, in Two Hundred Years of Lindley Murray, ed. Ingrid Tieken-Boon van Ostade, pp. 81-96. Muenster: Nodus.