John Rylands Library — デジタルコレクション
初期印刷本のデジタルコレクションの公開
マンチェスターのDeansgateに位置するJohn Rylands Libraryは、1900年に創設され、ネオゴシック様式の大変印象的な姿をしています。Manchester大学の図書館の一つとして、学問研究を牽引してきました。
そのコレクションが大変充実していることでも知られています。1900年の創設にもかかわらず、15世紀の初期印刷本のコレクションも大変充実しています。最近のニュースによれば、ヨーロッパの初期印刷本の大型コレクションの本格的な公開のプロジェクトが順調に進んでいるようです。大学のホームページに “Rare treasures of early printing to go online in landmark John Rylands Library project” (by Joe Stafford) という記事が掲載されていますので、是非ご一読ください。
レア・ブックスや写本のデジタル化と公開の動きは世界中で進行しています。以前ならば特別な許可がないとアクセスできなかった資料が、ネットを通じて容易に見ることができるようになり、時代を超えた経験を自宅でできる素晴らしい時代が来たと感じます。
John Rylands Library の正式名称は、John Rylands Research Institute and Library です。大学図書館として申し分のない役割を果たしていますが、同時に博物館として見学することも可能で、研究者以外の人々にも開かれています。ガラスの壁で中を見通すことができるロビースペースが併設されるようになってから、一般の人々にも近づきやすい場所になりました。(2025年7月)