英語学関連の記念論文集
Yoko Iyeiri & Margaret Connolly (eds.), And gladly wolde he lerne and gladly teche: Essays on Medieval English Presented to Professor Matsuji Tajima on his Sixtieth Birthday (Kaibunsha, 2002)
2002年に、田島松二先生(九州大学名誉教授)の還暦をお祝いするために編纂した論文集です。九州大学時代の研究指導、カナダで留学の際のご友人、その後の国際交流の中で培われた研究者のネットワーク等を通して多数の方々からご寄稿をいただきました。田島先生の古くからのご友人であるE. F. K. Koerner先生には、巻頭に田島先生の紹介を書いていただくとともに、本書の編集にあたっても、さまざまなご助言をいただきました。
目次も含めた本書の詳細については、こちらの専用ページをご覧ください。
大橋浩・久保智之・西岡宣明・宗正佳啓・村尾治彦(編)『ことばとこころの探求』(開拓社, 2012)
九州大学名誉教授で、日本英語学会会長もつとめられた稲田俊明先生のご退職をお祝いして編纂された記念論文集です。生成文法を専門とする研究者も多数育成されましたが、大江三郎先生の研究指導を受けた学生を引き続いてご指導されたことから、認知言語学、語法研究、コーパス言語学等の多様の分野の研究者が育っています。私のように英語史を専門分野とする研究者もいます。本書には、30名の英語学研究者がそれぞれの専門分野についての論考を寄稿しました。
著書のタイトルは日本語になっていますが、英語論文も掲載されています。英語論文を参照する際には、書誌情報をKotoba to Kokoro no Tankyu (Inquiries into Language and Mind: A Festschrift for Professor Toshiaki Inada on the Occasion of His Retirement from Kyushu University), ed. Hiroshi Ohashi, Tomoyuki Kubo, Nobuaki Nishioka, Yoshihiro Munemasa, & Haruhiko Murao. (Tokyo: Kaitakusha, 2012)としてください。
本書に含まれる論文のタイトルを抜粋して紹介する専用ページがあります。こちらをご覧ください。
Hideshi Ohno, Kazuho Mizuno, & Osamu Imahayashi (eds.), The Pleasure of English Language and Literature: A Festschrift for Akiyuki Jimura (Keisuisha, 2018)
広島大学で長く教鞭を取られた地村彰之先生の記念論文集です。教え子、ご友人の方々の多数の論文を収録した英語による論文集です。地村先生のご専門との関係で中英語関係の論文が多いですが、その他の時代のもの、文学に関する論文も含まれています。家入は、以下の論文を寄稿しました。
Iyeiri, Yoko. 2018. “Interpreting Different Types of Linguistic Variation: hit and it in Middle English”, in The Pleasure of English Language and Literature: A Festschrift for Akiyuki Jimura, ed. Hideshi Ohno, Kazuho Mizuno, and Osamu Imahayashi, pp. 95-107. Hiroshima: Keisuisha.
その他、私の関心に従っていくつか収録されている論文をご紹介すると、中英語関係では、
- Modal auxiliaries of obligation in the Paston Letters (Naoki Hirayama)
- Notes on the tenses in The Romaunt of the Rose-A and the original text (Tomoko Iwakuni)
- The medieval vision through “bodily” and “ghostly” in English devotional prose (Akio Katami)
- The semantics of Chaucer’s speech/thought presentation in Troilus and Criseyde (Yoshiyuki Nakao)
- On the use of lief in Chaucer (Hideshi Ohno)
- How Caxton translated French verbs of composite predicates by their English equivalents in Paris and Vienne (Akinobu Tani)
- On the adjectives modifying knights in Chaucer (Yue Zhou)
英語学関係というこで目に留まったのは、
- A pragmatic study of tag questions in Shakespeare (Hiroji Fukumoto)
- Chronological study of English collocations of -ly adverbs (Masahiro Hori)
- Negative declarative I not say and negative imperative Not say in Modern English (Fujio Nakamura)
- The usage of intensive adverbs in John Evelyn’s Diary (Akemi Sasaki)
以上は、あくまで一部ですので、論文集自体をご覧ください。なお家入の論文について、こちらのページでも紹介しています。