コーパス時代の英語学 — Bauer, Biber et al.
Laurie Bauer著 Watching English Change
大規模コーパスの出現により、20世紀英語の変化をたどることは比較的容易になってきました。そんな中で、バリエーションの考え方を取り入れて現代英語の変化を探る試みを行った著書として、Laurie BauerのWatching English Changeをお薦めします。1994年の出版ですが、広く読まれていることもあり、現在でも入手可能です。授業でも何度か使用しました。テーマの取り上げ方、変化の捉え方が、とても面白いです。(2017年)
Douglas Biber, Stig Johansson, Geoffrey Leech, Susan Conrad, and Edward Finegan著 Longman Grammar of Spoken and Written English
コーパスのデータ分析をもとに書かれた英文法書です。さまざまな言語現象を網羅的に扱っていて、それぞれについて、ジャンルによる違いが数量的なデータとともに示されています。出版と同時に、どのような研究テーマを扱う際にも参照しなければならない基本文献の1つとなりました。他の二つの基本文献、A Comprehensive Grammar of the English Language (by Randolph Quirk, Sidney Greenbaum, Geoffrey Leech, & Jan Svartvik), The Cambridge Grammar of the English Language (by Rodney Huddleston & Geoffrey K. Pullum) と合わせてご参照ください。