英語の未来とWorld Englishesの考え方
Oxford Academic から Simon Horobin の英語の未来についての動画
Oxford University PressのYouTubeチャンネル、Oxford AcademicからSimon Horobinが言語の未来とWorld Englishesについて語った動画、What will English language look like in the future?を紹介します。短い動画の中で、イタリア語、フランス語等を生み出して現在は死語となったラテン語との比較対照も行われています。過去に英語の未来を予測して失敗した研究者の例にも触れられています。最後に、一つの方向性として、World Englishesへの言及があります。
David Crystal の講演から
Full Circle & David Crystal: The Future of Englishesは、David Crystalが英語の未来とWorld Englishesについて語った講演を収録した動画です。同じ英語が、地域によってどれほど異なるか、文化を共有していなければどれほど理解できないことがあるかを、自身のNew Zealandでの経験、South Africaでの経験、合衆国での経験などのエピソードとともに面白く語ります。また、英語をEnglishesと複数形で利用したときに経験したエピソードも紹介されています。英語を第1言語として使用する人口よりも第2言語、あるいは外国語として使用する人口が圧倒的に多くなった今日というコンテキストで、英語にどのように向き合うことになるかを考えさせられる動画です。特に顕著な英語のリズムの変化は、私の経験でも英語の聞き取りに大きく影響するので、重要な変化だと思います。講演ですから少し長めの動画になりますが、話が上手なので、あっという間に最後まで聞いてしまいます。
David Crystal – Will English Always Be the Global Language?は、British Councilでのtalkの動画で、こちらもとても分かりやすいです。ラテン語を使用する人がほとんどいなくなることを1000年前に予測する人がいたでしょうか、という問いかけから英語の今後というテーマに話を発展させていきます。英語の様々な変種についての話を展開しながら、その中には意図的に方向づけられた要素、無意識的に展開してきた要素があること、また変種同士が影響を与えながらさらに新たな展開が繰り返されていることが、よくわかります。accommodationなどの専門用語も出てきますが、とても分かりやすい言葉でさらりと説明してくれます。英語の近未来はわかりますが、長期的な未来となると誰も予測できないという明確な主張が打ち出されています。
David Crystal – The Effect of New Technologies on Englishは、2013年のBritish Councilでの講演の動画です。15世紀の印刷技術の導入、19世紀の電話の導入、20世紀のテレビ放送の導入に人々がどのように反応してきたか、言語をどのように変化させてきたか、という話をしながら、internetという新しいメディアと私たちがどのように向き合うことができるのかを当時の聴衆(2013年)に語りかけた動画です。