Rosalind Mitchison(著)・富田理恵・家入葉子(訳)『スコットランド史――その意義と可能性――』(未来社、2001年)

スコットランドという視座から連合王国を考える

家入は必ずしもスコットランド史の専門家だとは言えないのですが、スコットランドに滞在し、スコットランドの大学で学んだことから、何かこの分野で小さな貢献をしたいと考えていました。この度スコットランド史の専門家である富田理恵さんとの協働で、Why Scottish History Matters, ed. Rosalind Mitchison (The Saltire Society, 1991)を翻訳することができました。

スコットランドに住むと、連合王国とは何か、ということを日々意識するようになります。日本からイギリスを全体として見ていたときとはかなり印象が異なります。現在のこの状況を理解するために、歴史の理解が欠かせないと感じます。本書がその一助となればと思います。以下、目次をリストにしてみました。

目次

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日本語版への序文
編者序文
序論

  1. 王国の成立
  2. 中世スコットランド――独立のための戦い
  3. ルネサンスと宗教改革の時代
  4. 17世紀スコットランド史――黄昏か暁闇か
  5. 議会の合同、ジャコバイト主義、啓蒙主義
  6. 工業化と都市化の進む社会――1780-1840年
  7. ヴィクトリア時代の変容
  8. 現代のスコットランド――人々の記憶

訳者あとがき
英文参考図書案内
スコットランド史年表
事項索引