家入葉子(編)『これからの英語教育―英語史研究との対話―』(Can Knowing the History of English Help in the Teaching of English?)(大阪洋書、2016)

英語史研究の成果を英語教育の場面でどのように活かすことができるか

本書は専門分野の冊子になります。本ブログの管理者である家入が編集を担当しました。現代英語を理解する上で英語史に関する知識をどのように活かすことが出来るかというテーマを扱った論考を収録しています。英語史研究会のシリーズ、Studies in the History of the English Languageの第5号目となります。

日本英文学会第86回(北海道大学、2014年5月)のシンポジウムで、同テーマを取り上げ、4名のパネリストで議論をしました。このときの論考に加えて、当該分野の他の研究者の方々にも寄稿をお願いしました。英語のタイトルがついている関係で、海外からの問い合わせも少なくない論文集です。このテーマがさまざまな国での英語教育において共通のテーマであることがわかります。最近はAIも活用することにより日本語の論文集でも広く読まれるようになってきているようです。

Studies in the History of the English Languageの既刊号のリストはこちら

目次

はじめに――英語史と英語教育の対話――(家入葉子)
英語史と英語教育の融合――Applied English Philologyの試み――(池田真)
英語教員養成課程における英語史(谷明信)
第二言語習得研究の示唆する英語史の教育的価値(古田直肇)
英語の発達から英語学習の発達へ――法助動詞の第二言語スキーマ形成を巡って――(中尾佳行)
グローバルな英語語彙――英語史から語彙教育へ――(寺澤盾)
3単現の –s の問題とは何か――英語教育に寄与する英語史的視点――(堀田隆一)
英語史と英語教育の接点――ヴァリエーションから見た言語変化――(家入葉子)

索引
英語史研究会大会プログラム(2013年~2015年)

(追記)完売したとの連絡をいただきました。みなさま、ご協力、ありがとうございました。(2016年9月)