言語変化のあり方
Joan Bybee(著)・小川芳樹・柴崎礼士郎(監訳)『言語はどのように変化するのか』(開拓社、2019年)
ケンブリッジ大学出版局のテキストシリーズの1冊としてJoan Bybeeが著したLanguage Changeを日本語に訳したものです。原著をイメージさせる装丁で出版されました。私も翻訳にかかわりましたので、本書の紹介をさせていただきます。さまざまな言語についての情報が含まれていて、Bybeeの博識を感じさせます。一方で、言語変化についての基礎的な知識がないと原著は読みにくい面もありますので、翻訳が助けになるかもしれません。
翻訳は分担によってすすめられました。小川芳樹・下地理則・縄田裕幸・中山俊秀・浜田啓志・長野明子・家入葉子・久米祐介・柴崎礼士郎・小笠原清香・深谷修代・山村崇斗・鈴木亮子・堀内ふみ野の各氏が担当部分を訳出しました。家入は、第6章の「文法化―その過程とメカニズム」を担当しました。
各章のタイトル等の詳細については、こちらのページをご覧ください。
R. L. Trask, Language Change(家入葉子・注釈)ひつじ書房, 2019.
R. L. Trask (1944-2004)の名著、Language Change (1984) に注釈をつけて、教科書形式で出版したものです。日本での出版ですので、入手も楽になりました。古典的名著を身近に利用できるようになりました。
原著は、言語変化全般を扱いながら簡潔にまとめたワークブックです。扱う言語として英語がかなりの部分を占めていますので、言語変化でありながら、英語史として読むこともできます。
さらなる詳細については、こちらの専用ページをご覧ください。