図書館紹介 — John Rylands Library, Manchester

ジョン・ライランズ・ライブラリ — 建物とコレクション

マンチェスターの中心部に位置するDeansgateは、洗練されていて、かつモダンな建物が立ち並ぶとても華やかな通りです。ここに突然教会のようなネオゴシックの建物が現れ、実はこれがJohn Rylands Libraryです。研究ライブラリですので、研究者の間ではよく知られているものの、街の人々はというとその存在にすら気づいていないという場合も少なくないようです。

そんなことがよくわかる動画がYouTubeにありましたので貼り付けてみます。動画の最初のところに街の人々にJohn Rylands Libraryについて尋ねる場面がありますが、あまり意識が高くないという感覚が伝わってきます。そんなこともあり、最近はネオゴシックの建物の横にモダンな入口を設け、ここが街の人々との接点になっているのかもしれません。

動画の前半は建物、後半はコレクションについての解説がなされています。コレクションの質も大変高く、特に15世紀あたりの初期印刷本の現物を調査するために、これまでにも私自身、何度も訪れました。リーディングルームも、オープンな雰囲気ながら、セキュリティにも配慮がなされていて、とても仕事がしやすいです。(廊下と作業室の間がガラスで透明の壁になっていて、不必要な道具は作業をする際にはもち込めませんが、ロッカーの様子は部屋の中から常に観察可能です。一般の人は廊下までしか入れませんが、作業の様子を廊下から見ることは可能です。)特別なコレクションを実際に見たい場合は、必ず事前の予約を取ってから出かけるようにしましょう。

John Rylands Libraryについては、図書館とカフェのページでも紹介しています。John Rylands Libraryのホームページはこちら。正式名称は、John Rylands Research Institute and Libraryです。(2024年)