駅舎内の小さなライブラリ

JR海南駅のライブラリ

JR海南駅(和歌山県)の駅舎内にある小さなライブラリの写真です。ライブラリは日本語で図書館と訳されることが多く、このため多数の本を収めた大きな建物のイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、本がこのようにまとまっている場所は立派なライブラリです。辞書でライブラリを調べると、思ったよりも多くの日本語に対応していることがわかります。

ところで、この海南駅の試みは写真を見る限り、ロータリークラブの提供によるもののようです。大変面白い試みだと思います。たまたまどなたかの傘が写り込んでいますが、善意の傘のことも思い出しました。駅では時間調整が必要なことも多いですから、大変ありがたいです。– なぜか、一番下の段だけが雑然としている。利用者がいる証拠ですね。

今後の課題としては、本の内容と種類をどのように更新していくかということでしょうか。多くの場合、同じ駅を利用する人は、繰り返し利用する人である場合が多いことを考えると、ライブラリが同じままでは少しずつ魅力が減じていくかもしれません。一定の時間が経過したものは持ち帰りを自由にする一方で、新たに寄贈したい人もその場で寄贈できるようにするのも一つの方法かもしれません。

少し前から海外でよく目にしていたストリートピアノの活動が日本でも盛んになり、街の中でピアノの演奏を聴くことができるようになり、よい雰囲気が広がって来ていると思います。このようなライブラリのような試みも、いろいろなところで広げていくことができる活動の一つではないかなと思います。待合室があるところに本というのは定番ですが、たしかに駅もその一つだと気づきました。