行動習慣からのアプローチ

行動習慣からアプローチして幸せの度を高めていこうという内容の本を簡単な紹介とともに並べてみます。

Sonja Lyubomirsky 『幸せがずっと続く12の行動習慣』(日本実業出版社、2012年)

行動パターンを変えることで幸運を引き寄せるということを、できるだけ科学的に検証してみようとする試みの本です。理由はともあれ、行動のパターンを変えることで幸福度に変化が起こるという内容です。ハッと思ったところを引用してみます。

<引用>
「もう1つ、おすすめしたい大切なポイントは、幸せになるための方法はやりすぎないようにして、ときどき変え、たえず新鮮なものにしておくことです。これは私の研究からわかったことですが、変化に富んでいることはとても大事だからです。」 (p. 108)

「もし、あなたが「道路にあるすべての小石が気になってしまう」ようなタイプで、いつまでもくよくよ考えているならば、そのままにしておくといずれ大きなダメージになって返ってくるでしょう。そうならないためには、幸せな人の態度や行動を真似し、いち早く「考えすぎ」から自由にならなければなりません。」 (p. 131)

黒川伊保子(著)『「ぐずぐず脳」をきっぱり治す!人生を変える7日間プログラム』(集英社)

同著者が書いた『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(新潮新書)がとてもよく記憶に残っていましたので、「ぐずぐず脳」も購入してみました。脳のコンディションを整えるのに、日常的な営みをいかに正していくかがカギになることがよくわかります。

<引用>
「要は、無意識の領域に、ネガティブ回路をつくらない、ということ。そのためには、意識的につくるポジティブ思考なんかじゃなく、何でもない生活習慣が大事になってくる」(p. 43)

ちなみに、プログラムのところだけ目次から引用しておくと、

1.夜のてっぺん(午前0時)は寝て過ごす
2.朝、5時45分に起きる
3.寝る前の甘いもの、アルコールをやめる
4.朝の卵は金
5.足裏を磨く
6.ひとり活動をしてみよう(一日1時間、孤高の時間を持つ)
7.ブレーキ言葉を使わない
8.人をとやかく言わない
9.人にとやかく言われよう
10.くよくよしたら、とにかく寝てしまう
11.身体を動かす
12.ときどき後ろ向きで歩いてみる
13.ダンスか外国語か楽器を習ってみる
14.自分しか話せない得意分野をつくる
15.口にだして言ってみよう
16.最終目標はハグ。自分も相手も抱きしめよう

著書の中では、この1~16がなぜよいかが、詳しく書かれています。

林成之著『脳に悪い7つの習慣』(幻冬舎新書, 2009年9月)

こちらは、逆方向からの見た構成になっています。知らず知らずのうちによくない習慣を身に着けているかもしれません。目次を見ると、どのような行動が問題なのか、ある程度推測できますので、リストにしてみます。

まえがき
第1章 脳に悪い習慣①――「興味がない」と物事を避けることが多い
第2章 脳に悪い習慣②――「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
第3章 脳に悪い習慣③――言われたことをコツコツやる
第4章 脳に悪い習慣④――常に効率を考えている
第5章 脳に悪い習慣⑤――やりたくないのに、我慢して勉強する
第6章 脳に悪い習慣⑥――スポーツや絵などの趣味がない
第7章 脳に悪い習慣⑦――めったに人をほめない
「違いを認めて、共に生きる」ということ――あとがきにかえて

以下のコメントも印象に残りましたので、引用してみます。

<引用>
「姿勢が悪いことがなぜダメなのかは、実は空間認知能から説明することができます。姿勢が正しく保たれていないと、身体のバランスが崩れてしまい、空間認知能は働きにくくなるのです」(p. 140)

村田智明(著)『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法』

デザインの概念を大きく広げてくれる本に出会いました。さまざまなバグを取り除いていくという考え方はとても分かりやすく、社会のあらゆる側面に応用できると感じます。たとえば、「負環のバグ」とは「バグになる理由があるのに解決せずにいると、さらなるバグが生まれて悪循環に陥ることがあります。これが負環のバグです」(p. 111より引用)とのことです。

吉川敏一(著)『いくつになっても年をとらない新・9つの習慣』

帯に書いてあった「なぜ、部屋を真っ暗にして眠ると老けないのか?」に関心を持ちましたので、こんな本も読んでみました。興味深いと感じたのは、さまざまな分野で進んでいると感じる「マスから個へ」の流れをこの本にも読み取ることができた点です。少し関連の箇所を引用してみます。(2016年4月)

<引用>
「最近の医療界の一つの大きな潮流に、『個別化医療』があります。これまでの医療は『一般論』で語られていました。たとえば、診断された病気が同じであれば、同じ治療薬を投与してきました。・・・」(p. 23)