英語史の入門書
堀田隆一(著)『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』(研究社、2016年)
英語史研究者の多くが、英語について「なぜ?」という疑問を発することからこの分野に関心を持つようになり、さらに深めていきたいと感じるようになったと言います。その意味で、「なぜ?」という疑問は、分野への入り口として重要な意味を持っていると思います。
本書は、英語史ブログHellog、Voicy、YouTubeでご活躍の堀田隆一先生(慶応義塾大学)の英語史の本です。とても読みやすく、英語の不可解に適切に答えを与えてくれる著書です。現代英語の背景に様々な歴史、特に多くのアクシデントがあることがよくわかります。
家入葉子(著)『ベーシック英語史』(ひつじ書房, 2007)
『ベーシック英語史』は、本ブログの管理者である家入葉子著になります。一人であっという間に英語史の概要を学ぶことができる英語史です。まさに入門者のための英語史です。
一般的な教科書の体裁をとっていますので、授業で利用することもできます。全体が15章で構成されていますので、授業で利用する際には15週で、あるいは情報を追加しながら30週で利用することもできます。
現代英語の変化やヴァリエーションと英語史の関係を理解し、英語全般に興味を持っていただくことを目指しました。目次等の詳細をご覧になりたい場合は、こちらの専用ページをご覧ください。
R. L. Trask, Language Change(家入葉子・注釈)ひつじ書房, 2019.
すでに古典的となった R. L. Trask (1944-2004)の名著、Language Change (1984) に注釈をつけて、教科書形式で出版したものです。
Traskの著書の中には、高度に専門化向けのものも少なくありませんが、本書はやさしい英語で書かれていてページ数も少ないですから、気軽に英語史を学ぶのに最適です。
さらなる詳細については、こちらの専用ページをご覧ください。