脳との付き合い方

久保田競(著) 『バカはなおせる』(アスキーメディアワークス、2006年)

もう少し早く読んでおけばよかったと思いました。脳を鍛えるということは、本当に総合的な営みだということが、音楽やダンス、ランニング、食事など、さまざまな方面から解説されています。生活習慣が大きく関係していることがわかります。(2012年)

以下は、印象に残った箇所を引用してみます。

「加齢とともに、人間もモノをぼんやりと見るようになっていきますが、意図して、細かいところまでものを見ようと努力してみましょう。次第に、抑制細胞が若い頃のように働き出します。」 (p. 67)

目次

はじめに
基礎知識~脳の地図

第一部 脳が良くなる一日の過ごし方、悪くなる過ごし方
第二部 脳を壊すもの、脳を発達させるもの――さまざまな観点から
第三部 NO-GO、ランニングと脳――二―ト、引きこもり、うつ
第四部 実践!世代別、脳の鍛え方――〇歳~十五歳篇
第五部 実践!世代別、脳の鍛え方――十六歳~高齢者篇
第六部 高齢者の認知症とリハビリ~現在の対処法には間違いが多い!
第七部 さらに脳を良くするために――こんな脳の本は信じるな!

付録 脳の衰えをチェックする医学テスト三種

久保田競(著)『もっとバカはなおせる』(アスキーメディアワークス、2010年)

『バカはなおせる』の第二弾も読んでみました。やはり、食事や運動を含む生活習慣がどれほど効果的かがわかります。美しいものを見ることもよさそうです。これまではどうであれ、これからでも習慣を変えることで、まだまだ希望が持てそうな気がしてきました。(2012年)

以下は、印象に残ったところからの引用です。

「そこで、そのあたりを加味した比較研究をカウフマンが行っているのでご紹介しましょう。・・・その結果、言語理解の能力については40~70代のあいだにゆるやかなピークがあること、つまり、よほどの高齢になれば話は別ですが、あるい程度の年齢までは衰えるどころか、ゆるやかに成長し続けることが明らかになりました」(p. 144)

目次もリストにしておきます。

はじめに

第一部 バカとはなにか? 知恵があるとはどういうことか?
第二部 幸福な人生を送る秘密は、赤ちゃん&幼児教育にあった!
第三部 食べ物で脳を良くする! 脳を知ると肌の老化なども防げる!
第四部 IQを高めておくと、健康で長生きにもなれる!?
第五部 生活習慣次第で、ぐんぐん脳が良くなる、幸福感が出てくる
第六部 ストレスと脳――脳の性能を落とさない生活を!

あとがき